「海外取引所に移ろうか迷っている」「今の取引所のまま続けていていいのだろうか」

そんな疑問を抱えているのはあなただけではありません。本調査(n=1,265)によれば、投資家の約33.6%が国内から海外取引所へ乗り換えた経験があり、最多の理由は「手数料が安い」でした。

一方、国内取引所に留まるユーザーが重視するのは「日本語対応の安心感」と「セキュリティへの信頼」です。あなたにとってベストな取引所選びのヒントを、このデータから見つけてみましょう。

暗号資産(仮想通貨)への投資経験

調査対象者の投資経験を確認すると、「現在も投資している」は39.5%(500名)で、「投資したことはない」が43.1%(545名)と半数近くを占めました。

「過去に投資していたが現在はしていない」は17.4%(220名)。投資経験者の初回投資額は「10万円未満」が32.8%(415名)と最多であり、少額からの参入が主流となっています。

最初に使った取引所と現在の利用状況

投資経験者に「最初に利用した取引所の種類」を聞くと、国内取引所が圧倒的多数で53.8%(680名)。海外取引所から始めた人はわずか3.2%(40名)にとどまり、日本の暗号資産投資家の多くが国内取引所をエントリーポイントとしていることが確認されました。

ところが現在の利用状況に目を向けると変化が見られており、「国内取引所のみ」が30.8%(389名)と依然として最多だが、「国内・海外の両方」11.6%(147名)や「海外取引所のみ」9.6%(122名)も一定数に達しています。

海外取引所へ乗り換えた理由(複数回答)

国内から海外取引所へ乗り換えた理由(複数回答)を見ると、「レバレッジ取引ができる」が最多で4.3%(54名)、「海外取引所の方が自由度が高い」4.0%(51名)、「手数料が安い」3.0%(38名)、「情報発信者・SNSの影響」2.7%(34名)と続きます。

取り扱い通貨の多様性や手数料の安さといった実利的な動機だけでなく、インフルエンサーやSNSの影響による移行も一定数みられることが特徴的でしょう。

なお、「国内取引所に不満があった」は1.7%(22名)にとどまり、不満による離脱より機能追求による移行が主な動機となっています。

国内・海外を併用する理由(複数回答)

国内取引所と海外取引所を併用している147名にその理由を聞くと、「手数料が安い」が最多で5.1%(65名)。「海外の方が自由度が高い」5.0%(63名)、「レバレッジ取引ができる」4.8%(61名)、「取扱通貨の種類が多い」4.1%(52名)、「情報発信者・SNSの影響」3.7%(47名)と続きます。

乗り換えではなく「併用」を選んだ投資家は、国内取引所の使いやすさや安全性はそのまま活かしつつ、海外取引所でより多様な銘柄・機能にアクセスしているケースが多いと考えられます。

あなたが今の取引所を選び続けている理由は何ですか?他のユーザーはどんな点を評価しているのでしょうか。

国内取引所を使い続ける理由(複数回答)

国内取引所を継続して利用する理由(複数回答)としては、「日本語対応で安心」が22.5%(284名)と最多です。「セキュリティ面が信頼できる」21.2%(268名)、「入出金が簡単」18.3%(231名)、「税務処理がしやすい」14.9%(188名)、「海外取引所に不安がある」10.4%(132名)と続きます。

日本語サポートとセキュリティの安心感が、国内取引所の最大の競争優位であることが明確に示された結果となっています。

世代別にみる国内・海外取引所の利用傾向

世代ごとに取引所利用の傾向は異なります。Y世代(1982〜1996年生)は本調査の主要層で37.0%を占め、投資経験率が高く、国内・海外両方を使いこなす傾向が強いです。

Z世代(1997〜2012年生)は15.9%を占め、SNS経由での情報収集と少額・スマホ中心の投資スタイルが特徴です。氷河期世代(1971〜1981年生)は27.5%と大きな層を占め、安全性と日本語サポートを優先する傾向があり、国内取引所の主要ユーザー層となっています。バブル世代以上では「海外取引所に不安がある」という回答が相対的に多く、規制環境の明確な国内取引所を選好する傾向が強いです。

初回投資額にみる参入のハードル

投資経験者の初回投資額は「10万円未満」が32.8%(415名)と最多でした。「10〜50万円未満」が15.8%(200名)、「50〜100万円未満」が6.2%(79名)、「100万円以上」が2.1%(26名)と続きます。暗号資産(仮想通貨)投資の参入時は少額からスタートするケースが多く、最初の取引所として国内取引所が選ばれやすいのは、低額から始めやすいUI設計や初心者向けサポート体制によるところが大きいです。

逆に言えば、海外取引所が初心者に選ばれにくい理由の一つに、日本語サポートの不充分さや初期登録の複雑さがあることがわかります。

あなたは取引所や市場の情報をどこで収集していますか?情報源の選び方が、投資判断の質を大きく左右します。

情報収集先のトレンド

暗号資産投資に関する情報収集先(複数回答)は、「SNS(X・YouTubeなど)」が28.7%(363名)と最多で、「ニュースサイト」23.7%(300名)、「専門メディア」21.1%(267名)、「知人・コミュニティ」19.5%(247名)が続きます。

SNSを通じた情報収集が最も多い中、「特に決まっていない」は7.7%(97名)にとどまり、大多数の投資家が積極的に情報収集を行っていることがわかっています。

海外取引所への移行者はSNSやインフルエンサーの影響を受けやすい一方、国内取引所の継続利用者はニュースサイトや専門メディアを重視する傾向があると考えられます。

国内取引所と海外取引所、規制面の違い

国内取引所と海外取引所の最も大きな違いの一つは、金融庁への登録有無です。国内取引所は資金決済法または金融商品取引法に基づき金融庁に登録が義務付けられています。

顧客資産の分別管理、年次の外部監査、マネーロンダリング対策(AML)の実施が求められており、これらの規制対応は運営コストを増加させるが、一方でユーザーにとっての安心感と法的な保護を提供します。

対して海外取引所は原則として日本の規制に縛られず、レバレッジ倍率の拡大や多様な取引機能を提供できる反面、顧客保護水準は取引所ごとに大きく異なっています。

「国内を使い続ける理由」として「海外に不安がある(10.4%)」という回答が一定数あることは、規制の有無が信頼感の形成に直接影響していると考えられるでしょう。

まとめ

国内か、海外か、どちらが「正解」かは、あなたの投資スタイルや目的によって異なります。本調査では、手数料・取扱銘柄・安心感という三つの軸で取引所を選ぶユーザーが多いことが示されています。

まずは自分が何を最優先したいかを明確にし、それに合った取引所を選ぶことが、長期的な投資継続につながるでしょう。取引所選びに迷っているなら、本調査のデータを比較の参考にしてみてください。

調査概要

調査実施日:2026年2月24日

調査方法:インターネット調査

調査対象:国内在住の男女(暗号資産に投資している人、投資したことのある人)

有効回答数:1,265名

実施機関:株式会社Clabo

調査設問項目

  • あなたはこれまでに仮想通貨への投資経験がありますか。
  • 国内取引所から海外取引所へ乗り換えたことはありますか?
  • 初回の仮想通貨投資額はどのくらいでしたか。
  • 現在、主に利用している仮想通貨取引所の種類を教えてください。
  • 最初に利用した仮想通貨取引所の種類を教えてください。
  • 国内取引所から海外取引所へ乗り換えた(または併用した)理由を教えてください。
  • 国内取引所を使い続けている理由を教えてください。
  • 仮想通貨投資に関する主な情報収集先を教えてください。
  • 海外取引所の利用に不安を感じる点はありますか。