パソコンが故障した場合、保有している暗号資産が消えるなどの影響が出てしまうのか。結論を言うと、パソコンの故障自体で暗号資産が消失することはありません。これは、暗号資産が端末内に保存されるものではなく、ブロックチェーン上に記録されるものだからです。
ただし、パソコンが壊れることにより、暗号資産にアクセスできなくなる可能性があります。特に、秘密鍵やリカバリーフレーズの保管状況によっては、復元が困難になるケースもあり、結果として資産を失う人も珍しくありません。
この記事では、パソコンが故障しても暗号資産を失わないケースと、注意が必要なケースを整理し、どのように対応すべきかを分かりやすく解説します。
パソコンが壊れても暗号資産が消えた訳ではない

暗号資産の確認は、パソコンやスマートフォンを使用します。
この状態でパソコンが壊れて起動しなくなれば、
- 残高が確認できなくなった
- 取引所などにログインできなくなった
- データが見られなくなった
となるので、暗号資産が無くなったと思うのも無理はありません。実際には、暗号資産はパソコンに保存されているものではなく、取引所で使用中の分は取引所で管理されていますし、ウォレットでの保管分はブロックチェーン上に記録されています。
そのため、パソコンが壊れたときに起こるのは、そのパソコンが使えなくなるだけであり、暗号資産を失ってはいませんのでご安心ください。ただし、暗号資産をどのように管理していたかで、もしかすると暗号資産を失うことになるケースもあります。
パソコンの故障で暗号資産が消えるケースとは

パソコンの故障をきっかけに、暗号資産の資産に二度と触れられなくなることがあります。これは、仕組み上の問題であり、時間や公式サイトが解決してくれるものではありません。
ここでは 「問題がないケース」と「問題があるケース」を解説するので、どちらのケースか確認してみましょう。
問題が『ない』というケース
暗号資産を取引所で保管している場合、暗号資産は取引所が管理しています。そのため、別のパソコンやスマートフォンから取引所にログインできれば、資産を確認できます。
ウォレットの場合、シードフレーズが分かれば新しい端末で復元できます。別端末からログインや復元ができる状態であれば、実質的な問題は起きていないと言えます。
これらに共通しているのは、暗号資産にアクセスするための情報が壊れたパソコンに依存していないという点です。管理情報が分散されていれば、端末の故障は致命的なトラブルになりません。
問題が『ある』というケース
パソコンの故障と同時に暗号資産を失うケースは、いくつかあります。例えば、取引所のログインに必要な情報を忘れてしまったケースです。自動ログインに頼り切りでログイン情報のメモを残していないと、このようなトラブルが起こりえます。
他には、ウォレットを利用していたのにシードフレーズが分からないというケース。この場合、資産がブロックチェーン上に残っていても、アクセスすることができず、事実上の凍結状態です。
それから、どのウォレットを使っていたのか曖昧な場合です。ウォレット名や種類、利用しているネットワークが分からないと、復元作業そのものが進められません。
これらのケースに共通しているのは、アクセスに必要な情報を、パソコンが壊れたと同時に失っているということ。時間が経てば解決できるものでもないため、復元は絶望的です。
同じトラブルが起きても安心して復元できる3つの対策

パソコンの故障は、防ぎきれるものではありません。そのため、パソコンが壊れても詰まないように管理しているかどうかが重要です。
ここでは、また同じトラブルが起きても困らないための対策について紹介します。
対策1:管理情報をパソコン1台に集約させない
パソコンの故障と同時に暗号資産の資産にアクセスできなくなるケースは、暗号資産に関する重要な情報を故障したパソコンだけに保存していたことで起こりえます。
- ウォレットのシードフレーズ
- 取引所のログイン情報
- 二段階認証の設定内容
これらが全て、ひとつのパソコンにしか保存していない状態だと、最も危険な管理方法と言えます。
パソコンは消耗品です。「紛失・盗難・誤操作・OSトラブル」など、使えなくなるリスクは故障以外にも色々あります。それなのに「このパソコンは大丈夫」という前提で管理していると、壊れた瞬間に全てを失います。
重要なのは、管理情報と操作端末を切り離して考えることです。
シードフレーズは、紙などの物理的な形で別に保管する。ログイン情報は、パソコンが使えなくなっても思い出せる、または確認できる状態で保存しておく。
こうして管理情報を分散させておけば、パソコンが壊れても安心です。
対策2:取引所とウォレットの役割を分けて考える
取引所とウォレットは、見た目は似ていても役割が全く違います。取引所は、暗号資産を売買したり、日本円に換えたりするための場所です。頻繁に操作することを前提にしており、利便性が重視されています。
一方で、ウォレットは、暗号資産を自分で管理・保管するための場所です。こちらは利便性よりも「自分以外に触らせない」ことが重視されます。
用途に応じて置き場所を分けることが重要で、役割分担に応じて管理できていれば、取引所のトラブルや端末の故障が起きても、影響を最小限に抑えられます。
対策3:何が残っていれば助かるか把握しておく
暗号資産は、特定の情報さえ残っていれば、端末が変わっても再びアクセスできます。逆に言えば、その情報を失っていると、資産が存在していても触ることができません。
取引所を使っている場合に重要なのは、どの取引所を利用しているか、登録したメールアドレス、そしてログインや認証に必要な手段です。これらが把握できていれば、パソコンが壊れても別の端末から再開できます。
ウォレットを使っている場合に最も重要なのは、シードフレーズの有無と保管場所です。シードフレーズが手元に残っていれば、ウォレットのアプリやパソコンが使えなくなっても、新しい端末で復元が可能です。
これらは特に重要な情報なので、何かしらの方法で覚えておくように心がけましょう。
まとめ

パソコンが壊れても、暗号資産が消える訳ではありません。パソコンの故障をきっかけに、今の管理方法を見直しておくことは、将来の安心につながります。
お困りでしたら、一度お気軽にClaboへご相談ください。

