あなたが会社を立ち上げたとする。プロダクトはある。チームはある。市場もある。足りないのは資金だ。次にやることは資金調達だ。投資家に会い、ピッチし、断られ、また会い、また断られる。CoinbaseのCEO Brian Armstrong氏は次のように語っている。
「すべての起業家が、資金調達のプロセスを非常に大変だと感じています。資金調達は通常2〜3ヶ月かかり、その間は他のすべてが止まります。大量のピッチミーティングをこなし、20回に19回は断られます。」
資金が集まったとしても、次の関門がある。弁護士費用、銀行の国際送金、キャップテーブル管理、投資契約書——スタートアップのエコシステムには、創業者の時間とお金を削り取る「中間業者」が至るところに存在する。
これを根本から変えようとしている構想がある。そしてその構想を現実にしようとしているプラットフォームが、いま急速に育っている。
Echoとは何か
2025年10月、Coinbaseはプラットフォーム「Echo」を3億7,500万米ドルで買収した。
Echoを作ったのはJordan "Cobie" Fishという人物だ。2012年、学生だった彼は200米ドルでビットコインを買うことから暗号資産の世界に入った。その後、イギリスのフィンテックスタートアップMonzoで働き、Lido Finance(Lido.Fi)の共同創業に関わり、ポッドキャスト「UpOnly」を立ち上げて80万人のフォロワーを持つに至った。2022年にはCoinbaseのインサイダー取引を一本のツイートで告発し、業界初の暗号資産インサイダー取引事件につながったことでも知られる。
