新NISAやインデックス投資で老後に備える人が増えるなか、仮想通貨やステーキングはどう位置づけられているのでしょうか。値動きの大きい資産を、老後資金にどこまで組み込むのか。投資家の本音をデータでまとめました。

Claboは、新NISA口座を持つ、または老後資金を意識して投資をしている600人にアンケートを実施しました。老後不安の強さと準備状況、資産運用の中身、そして仮想通貨・ステーキングの位置づけを整理します。

※本記事の数値は、回答者本人の自己申告にもとづく集計です。

1. 老後資金、65%が「不安」

老後の生活資金については、「やや不安」36.0%、「非常に不安」29.2%で、合わせて65.2%が不安を感じていました。

1-1. 老後不安の分布(n=600)

不安度

回答数

割合

非常に不安

175

29.2%

やや不安

216

36.0%

どちらともいえない

97

16.2%

あまり不安はない

84

14.0%

全く不安はない

28

4.7%

1-2. 最も不安なのは40代

年代別に見ると、40代の51%が「非常に不安」と答え、最も不安が強い層でした。70代以上になると「あまり不安はない」が33%まで増え、落ち着いていきます。

不安度 \ 年代

30代

40代

50代

60代

70代〜

非常に不安

27%

51%

35%

20%

20%

あまり/全く不安ない

6%

6%

12%

17%

41%

2. 必要額は「2,000〜5,000万円」が約半数、準備は54%が「不十分以下」

老後に必要だと考える資金額は、「2000〜3000万円」24.7%、「3000〜5000万円」23.7%で、合わせて約半数。「5000万円〜」が21.3%います。一方で準備状況は「不十分」45.2%と「まだ未着手」8.7%を合わせて53.9%が「不十分以下」でした。

2-1. 必要だと考える資金額(n=600)

必要資金額

回答数

割合

〜1000万円

29

4.8%

1000〜2000万円

72

12.0%

2000〜3000万円

148

24.7%

3000〜5000万円

142

23.7%

5000万円〜

128

21.3%

わからない

81

13.5%

2-2. 準備状況(n=600)

準備状況

回答数

割合

十分にできている

58

9.7%

ある程度できている

219

36.5%

不十分

271

45.2%

まだ未着手

52

8.7%

3. 資産運用の中身は個別株59%、仮想通貨は1割未満

現在行っている資産運用(複数回答)は、「個別株」59.0%、「インデックス投信」32.8%が中心でした。「仮想通貨ガチホ」8.8%、「ステーキング」4.8%と、仮想通貨を運用に組み込んでいる人は1割未満にとどまります。

3-1. 行っている資産運用(複数回答・n=600)

資産運用

回答数

割合

個別株

354

59.0%

インデックス投信

197

32.8%

預貯金のみ

119

19.8%

債券

109

18.2%

不動産

65

10.8%

仮想通貨ガチホ

53

8.8%

ステーキング

29

4.8%

3-2. 新NISAの活用状況(n=600)

新NISAは「成長枠も活用」31.2%、「一部のみ活用」25.7%で、何らか活用している人が7割を占めました。

新NISA活用状況

回答数

割合

成長枠も活用している

187

31.2%

一部のみ活用している

154

25.7%

口座を持っていない

104

17.3%

積立枠をフル活用している

79

13.2%

未活用

76

12.7%

4. 資産に占める仮想通貨の割合、75%が「0%」

資産配分に占める仮想通貨の割合は、「0%」が74.7%でした。保有していても「〜5%」13.7%、「5〜10%」8.2%と、ごく一部にとどめている人が大半です。

仮想通貨の割合

回答数

割合

0%

448

74.7%

〜5%

82

13.7%

5〜10%

49

8.2%

10〜30%

13

2.2%

30%以上

8

1.3%

5. ステーキング報酬を老後資金に?「考えていない」が65%

ステーキング報酬を老後資金の一部として活用する考えは、「考えていない」が65.3%でした。「一部なら活用したい」17.2%、「不安はあるが検討する」11.7%と、前向きな層は限られます。

5-1. 老後資金への活用意向(n=600)

活用意向

回答数

割合

積極的に活用したい

35

5.8%

一部なら活用したい

103

17.2%

不安はあるが検討する

70

11.7%

考えていない

392

65.3%

5-2. 仮想通貨の保有割合で活用意向は割れる

活用意向を仮想通貨の保有割合と掛け合わせると、はっきり差が出ました。仮想通貨「0%」の層は80%が「考えていない」一方、保有割合「5〜10%」の層は7割が活用に前向き(積極的+一部なら)です。

活用意向 \ 仮想通貨割合

0%

〜5%

5〜10%

10〜30%

積極的+一部なら

9%

61%

70%

61%

考えていない

80%

24%

12%

23%

6. 仮想通貨を老後資金にする不安、1位は「価格変動」

仮想通貨を老後資金に組み込むうえで不安に感じること(複数回答)は、「価格変動」68.0%が突出しました。「ハッキング」41.8%、「税金」28.0%、「規制」20.3%が続きます。

不安(複数回答・n=600)

回答数

割合

価格変動

408

68.0%

ハッキング

251

41.8%

税金

168

28.0%

規制

122

20.3%

相続

75

12.5%

不安はない

104

17.3%

7. まとめ

今回の調査では、新NISA世代の資産形成と仮想通貨の位置づけについて次の点が明らかになりました。

  • 老後資金には65.2%が不安を感じており、最も不安が強いのは40代(非常に不安51%)。
  • 必要額は「2000〜5000万円」が約半数。準備は53.9%が「不十分以下」。
  • 資産運用の中心は個別株59.0%・インデックス32.8%で、仮想通貨は1割未満。
  • 資産に占める仮想通貨の割合は74.7%が「0%」。
  • ステーキング報酬の老後資金活用は65.3%が「考えていない」。ただし保有割合が高い層ほど前向き。
  • 仮想通貨を老後資金にする不安の1位は「価格変動」68.0%。

8. 調査概要

  • 調査名:資産形成スタイルと老後不安の実態調査
  • 調査主体:株式会社Clabo
  • 調査方法:インターネット調査(セルフ型アンケート)
  • 調査対象:新NISA口座を保有、または老後資金を意識した投資をしている男女
  • 有効回答数:600名
  • 実施時期:2026年5月
  • 注記:本記事の数値は回答者本人の自己申告にもとづきます。複数回答の設問は合計が100%を超えます。

出典を「株式会社Clabo調査」と明記いただければ、図表・数値の引用・転載は可能です。

9. 主な調査設問

Q1 老後の生活資金について、どの程度不安を感じていますか。
Q2 ご自身が老後に必要だと考える資金額はどのくらいですか。
Q3 老後資金の準備状況に最も近いものをお選びください。
Q4 現在行っている資産運用に含まれるものをすべてお選びください。
Q5 新NISAの活用状況を教えてください。
Q6 ご自身の資産配分のうち、仮想通貨が占める割合はどのくらいですか。
Q7 ステーキング報酬を老後資金の一部として活用する考えはありますか。
Q8 仮想通貨を老後資金に組み込むうえで不安に感じることをすべてお選びください。
Q9 あなたの投資総資産額(仮想通貨を含む)はどのくらいですか。
Q10 あなたの仮想通貨・投資における立場として、最も近いものをお選びください。
Q11 仮想通貨を老後資金に組み込むことについて、率直なところを聞かせてください。