ステーキングは、どの銘柄を、どの取引所で、どれくらいの利回りで運用されているのでしょうか。実践者でなければわからない部分を、データでまとめました。
Claboは、暗号資産を保有する600人にアンケートを実施し、そのうちステーキングの実践経験がある320人を対象に、利用銘柄・取引所・体感利回り・報酬の使い道・税務の困りごと・経験したトラブルまでを集計しました。以下、特記のない数値は経験者320人を分母としています。
※本記事の数値は、回答者本人の自己申告にもとづく集計です。
1. ステーキング経験率は53%、利用先は国内取引所が中心
全600人のうち、ステーキングの実践経験がある人は53.3%(320人)でした。経験者のうち「現在も実践中」は75.3%で、一度始めた人の多くが続けています。利用先(複数回答)は「国内取引所」が70.0%で圧倒的でした。
1-1. 現在も継続しているか(n=320)
継続状況 | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
現在も実践中 | 241 | 75.3% |
過去に実践していたがやめた | 79 | 24.7% |
1-2. 利用している取引所・サービス(複数回答・n=320)
利用先 | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
国内取引所 | 224 | 70.0% |
ウォレット(Metamask等) | 78 | 24.4% |
海外取引所 | 66 | 20.6% |
流動性ステーキング(Lido等) | 42 | 13.1% |
自前ノード運用 | 22 | 6.9% |
法人での運用 | 14 | 4.4% |
2. 実践した銘柄ランキング、ETHが38%でトップ
ステーキングした銘柄(複数回答)は、ETHが38.4%でトップでした。SOL27.8%、DOT22.5%、ATOM21.6%、ADA19.7%が続き、ステーキング対応の主要銘柄に分散しています。

銘柄(複数回答・n=320) | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
ETH | 123 | 38.4% |
SOL | 89 | 27.8% |
DOT | 72 | 22.5% |
ATOM | 69 | 21.6% |
ADA | 63 | 19.7% |
その他 | 46 | 14.4% |
AVAX | 40 | 12.5% |
MATIC | 31 | 9.7% |
XTZ | 24 | 7.5% |
3. 体感利回りは「2〜6%」がボリュームゾーン
主力銘柄の体感利回り(APR/APY)は、「2〜4%」24.7%、「4〜6%」23.4%、「〜2%」22.5%に集まりました。「2〜6%」を合わせると約48%です。「把握していない」が14.7%おり、利回りを正確に追えていない層も一定数います。

3-1.体感利回りの回答数(n=320)
体感利回り | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
〜2% | 72 | 22.5% |
2〜4% | 79 | 24.7% |
4〜6% | 75 | 23.4% |
6〜10% | 30 | 9.4% |
10%以上 | 17 | 5.3% |
把握していない | 47 | 14.7% |
3-2. 投下額が大きいほど高利回りに届く
体感利回りを投下額と掛け合わせると、両者は連動していました。投下額1000万円以上の層は45%が「10%以上」と答えた一方、〜10万円の層は37%が「2%未満」、35%が「把握していない」と回答しています。
体感利回り \ 投下額 | 〜10万円 | 10〜50万円 | 50〜100万円 | 1000万円〜 |
|---|---|---|---|---|
〜2%未満 | 37% | 17% | 18% | 18% |
4〜6% | 6% | 30% | 37% | 9% |
10%以上 | 2% | 5% | 1% | 45% |
把握していない | 35% | 8% | 3% | 0% |
4. 報酬の使い道は「再投資」が半数、複利運用が8割
直近1年の報酬額は「5〜10万円」24.7%、「〜1万円」23.1%、「1〜5万円」20.6%が中心でした。報酬を再びステーキングに回す複利運用は、「一部」41.6%と「全額」39.7%を合わせて81.3%にのぼります。

4-1. 報酬の年間総額(n=320)
報酬の年間総額 | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
〜1万円 | 74 | 23.1% |
1〜5万円 | 66 | 20.6% |
5〜10万円 | 79 | 24.7% |
10〜30万円 | 56 | 17.5% |
30〜50万円 | 22 | 6.9% |
50〜100万円 | 9 | 2.8% |
100万円〜 | 14 | 4.4% |
4-2. 報酬の使い道(複数回答・n=320)

使い道 | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
再投資する | 152 | 47.5% |
出金して利確する | 123 | 38.4% |
そのまま保有する | 103 | 32.2% |
生活費にあてる | 36 | 11.2% |
その他 | 10 | 3.1% |
5. 税務でつまずく点は「取得価額」と「計上タイミング」
ステーキングの税金・確定申告で困った点(複数回答)は、「取得価額が不明」39.4%、「計上タイミングが不明」38.4%、「計算が複雑」35.3%が上位でした。報酬を受け取るたびに価額と時期を記録する必要があり、そこで手が止まる人が多いことがうかがえます。

困った点(複数回答・n=320) | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
取得価額が不明 | 126 | 39.4% |
計上タイミングが不明 | 123 | 38.4% |
計算が複雑 | 113 | 35.3% |
対応ツールがない | 39 | 12.2% |
困りごとはない | 54 | 16.9% |
6. 経験したトラブルは「価格下落」が最多
経験したリスク・トラブル(複数回答)は、「価格下落」43.4%が最も多くなりました。「サービス停止」30.6%、「ハッキングへの不安」25.3%、「スラッシング」24.7%が続きます。「詐欺被害」は8.8%にとどまりました。
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トラブル(複数回答・n=320) | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
価格下落 | 139 | 43.4% |
サービス停止 | 98 | 30.6% |
ハッキングへの不安 | 81 | 25.3% |
スラッシング | 79 | 24.7% |
詐欺被害 | 28 | 8.8% |
トラブルはない | 53 | 16.6% |
7. 今後の継続・拡大意向は利回り次第
今後の意向は「維持したい」が43.4%で最多、「拡大したい」が19.1%でした。

7-1. 継続・拡大意向の分布(n=320)
継続・拡大意向 | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
拡大したい | 61 | 19.1% |
維持したい | 139 | 43.4% |
縮小したい | 57 | 17.8% |
やめる | 28 | 8.8% |
未定 | 35 | 10.9% |
7-2. 体感利回りが高い人ほど「拡大したい」
意向を体感利回り別に見ると、利回りが高い層ほど拡大意向が強くなりました。体感「10%以上」の層は41%が「拡大したい」と答えた一方、「把握していない」層は「未定」30%・「やめる」15%と、継続の意思が固まっていません。
継続・拡大意向 \ 体感利回り | 〜2% | 2〜4% | 4〜6% | 6〜10% | 10%以上 | 把握せず |
|---|---|---|---|---|---|---|
拡大したい | 26% | 15% | 20% | 17% | 41% | 6% |
やめる | 19% | 3% | 1% | 7% | 12% | 15% |
8. まとめ
今回の調査では、ステーキング実践者の運用実態について次の点が明らかになりました。
- ステーキングの実践経験率は53.3%。経験者の75.3%が現在も実践中で、利用先は国内取引所が70.0%。
- 実践銘柄はETHが38.4%でトップ。SOL・DOT・ATOMが続く。
- 体感利回りは「2〜6%」がボリュームゾーン。投下額が大きいほど高利回りに届く傾向。
- 報酬の使い道は「再投資」が半数。複利運用は81.3%。
- 税務でつまずく点は「取得価額」「計上タイミング」が各4割。
- 経験したトラブルは「価格下落」が43.4%で最多。継続・拡大意向は体感利回りに連動する。
9. 調査概要
- 調査名:仮想通貨ステーキングに関する大規模実態調査
- 調査主体:株式会社Clabo
- 調査方法:インターネット調査(セルフ型アンケート)
- 調査対象:仮想通貨のステーキング実践経験がある男女(全回答者600名のうち経験者320名)
- 有効回答数:経験者320名
- 実施時期:2026年5月
- 注記:本記事の数値は回答者本人の自己申告にもとづきます。複数回答の設問は合計が100%を超えます。
出典を「株式会社Clabo調査」と明記いただければ、図表・数値の引用・転載は可能です。
10. 主な調査設問
Q1 これまでに仮想通貨のステーキングを実践した経験はありますか。
Q2 現在もステーキングを続けていますか。
Q3 ステーキングを行った、または行っている銘柄をすべてお選びください。
Q4 ステーキングに利用している取引所・サービスをすべてお選びください。
Q5 主力銘柄の年間利回り(APR・APY)の体感に最も近いものをお選びください。
Q6 直近1年間のステーキング報酬の年間総額はどのくらいですか。
Q7 得たステーキング報酬を再びステーキングに回して複利運用していますか。
Q8 ステーキング報酬の主な使い道をすべてお選びください。
Q9 利用しているステーキングにロック期間はありますか。
Q10 ステーキングの税金・確定申告で困った点をすべてお選びください。
Q11 ステーキングで経験したリスクやトラブルをすべてお選びください。
Q12 今後のステーキングの継続・拡大意向を教えてください。
Q13 ステーキングに投じている金額はどのくらいですか。
Q14 あなたの投資総資産額(仮想通貨を含む)はどのくらいですか。
Q15 仮想通貨への投資歴を教えてください。
Q16 あなたの仮想通貨・投資における立場として、最も近いものをお選びください。
Q17 ステーキングの税金・確定申告で具体的に困った点を教えてください。

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